MacBook Air のパーテーション

ということで、去年の夏にMacBook Pro で初Macユーザーとなったんですが、
その際にHDDのパーテーションをちょっと個人的にこだわりのある仕様に
したくて、MacOS領域、windows領域、そしてその2つのOSで共有できる
第三の領域と3つに分けて使ってたわけです。(このときは特に問題なしだったんだよねぇ)
個人的にこだわりの仕様ってのは、自宅では主にmacを使って、職場ではほぼwindowsを
使うわけなので、メーラーやブラウザはどちらのOSを立ち上げてても同じ環境を
共有したい!というもの。ま、このへんの詳しい設定方法はまた別途エントリーします。

で、今回の新型MacBook Air も「Proとおんなじようにパーテーション切ろっと」って
ウキウキで作業を始めたんだけど、これが…大きな落とし穴に落ちるハメに。

実はこの新型MacBook Air から搭載されることになった新OS、MacOSX Lion には
リカバリーディスクが付属してこない。
何かあった時のOS再インストールなんかはどうするか?というと、SSDストレージ内に
リカバリーディスク領域が最初から別途パーテーションで切られている。
で、ここからリカバリー作業をやっちゃうようになってるんだよねぇ。
これが実は今回個人的に構築したかった3つのパーテーション仕分けで大きな
ボトルネックになっちゃいましたです。

何が問題か?それはwindows7をインストールする領域の確保ができない!こと。
windows7をインストールするパーテーションには満たさなきゃいけない条件があって、
それは「先頭から4つ目以内かつ最後尾のパーテーション」という条件。
ということで、今回の新型からMacOSだけが入ってる最初の状態のパーテーション設定は、
1.ブートローダ領域
2.MacOSX Lion 領域
3.recovery disk 領域
の3つのパーテーションになっているんだよねぇ。
去年購入したMacBook Pro は最後の3つ目のパーテーションがない。
なので、この後にwindows用のBOOTCAMPパーテーション、そして共有部分を切っても
1.ブートローダ領域
2.MacOSX Snow Leopard 領域
3.共有領域
4.windows7用BOOTCAMP領域
ということで、「先頭から4つ目以内かつ最後尾のパーテーション」という条件を満たせたんだけど、
今回はこんなことになっちゃう。
1.ブートローダ領域
2.MacOSX Lion 領域
3.recovery disk 領域
4.共有領域
5.windows7用BOOTCAMP領域
先頭から5つ目でもちろんインストール不可。共有領域と入れ替えちゃうと最後尾では
なくなっちゃうのでこれも不可。
う〜〜〜〜む、困ったじょぉ…。ということになったわけです。
要するにwindowsとデュアルブート環境にするなら、パーテーションをもうひとつ
余分に切ることは物理的にできまへん、ということなんでしょうかねぇ。
ターミナルからコマンドでごにょごにょやってブートローダを別領域に
まとめちゃうなんて方法も紹介されてるんだけど、そこまではめんどっちいしなぁ。
recovery diskを別途メディアにコピーして領域削除しちゃったらどうなのかとかも思ったんだけど、
それもまたメンドクサクて(笑)というのと、後々忘れた頃にMacOS側に何かあったとき、
初期のサポート対象設定通りrecovery disk領域をおとなしく置いておいたほうが
無難な気もして試しませんでしたです。
往々にして特殊な設定を施したりしたときに限って忘れた頃に不測の事態が発生するんです…
過去何度も痛い目にあってますんで(笑)。

なのに!上記のような物理的に「できない」ということは頭で承知していても
「何とかできるんじゃね?」という無駄な好奇心がムクムク頭をもたげてきて
なんだかんだと余計な作業を色々とためしちゃったんだよねぇ。
BOOTCAMPアシスタントでwindows7入れたあとにMacOS領域を2つに切り分けて
共有領域を確保しようとしてみたり、BOOTCAMP使わずにwindows7をごにょごにょと
誤魔化しながらマニュアルインストールしてみたり、パーテーション設定せずに
(Mac用のHFS+形式や、win用のNTFS形式、FAT32、exFATでフォーマットしない)
空白領域を作っておいて、両OSのインストール完了後にこっそり作ってみたり(笑)。
どれも冷静に考えれば「先頭から4つ目以内かつ最後尾のパーテーション」という条件が
変わっちゃうわけで無理なわけですよ。ハナから(笑)。
ドライブレター変わっちゃったらブートローダーだって「えっ?」てなもんで大変だろうし(爆)。

で、やっぱり無理か…と何度目かのもとの状態に戻すべくwindows7領域を削除する作業の際に
ついうっかりとHFS+でフォーマットをかけ忘れていきなり領域削除かけちゃったからさあ大変。
やっちまったなーてなもんでそのままMacBook Air はフリーズしたまま、うんともすんとも
言〜わな〜い状態であげく電源ダウン。
結果はというとMacOSの起動ドライブまでぶっ飛んでただのアルミの箱になっちゃいましたです。

MacOSX Lion はリカバリー作業自体がネットワーク経由でできるんだよね。
起動時にcommandキーとRキーを両方押し続けるとリカバリープログラムがスタートするんだけど、
今回のうちのAir君のようにrecovery discも認識不能な状態になってると、apple.comに
接続して改めてOSとリカバリープログラムを自動的にダウンロードして勝手に復旧してくれる、
という夢のような仕様になってます。
「すげー!」と思ったのもつかの間、ご承知の通りSSD自体にMacOSをリカバリーできるべき
領域(パーテーション)自体が壊れちゃってるのでうまくいかない。エラー画面で終了。
PRAMリセットなんかも行って、何とか出荷状態に戻そうと頑張ったんだけど、難しい。
デリケートなブート環境を破壊しちゃってるので(笑)、もう下手な自己療法はあきらめて
素直にジーニアスにお任せした方が良いんじゃないかとの判断で、心斎橋のアップルストアに
予約を入れて復旧作業をお願いすることに。

さすがアップルのジーニアス!今回は竹田さんという男性スタッフのお世話になったんだけど、
都合2時間半ほどで無事に元通りの出荷状態に復旧。助かりました(笑)。

その後は自宅に戻って、改めてMacOS側の設定をひと通り仕上げて、さてさて、元々の
願望だったMacそしてwindows、どちらを立ち上げていてもメーラー、ブラウザ等の
環境を(手間のかかるバックアップ作業などなしで)同じ環境で使える設定の構築を
もう一度いちから考えなおしましたとさ(笑)。

結果的には、当初設計図を引いた状態とは違った、かなり変則的な形で満足の行く環境を
構築できましたです。この環境構築についてはまた別途エントリーしますです。

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