1台のair内mac↔winのメーラー&ブラウザ共有

メーラーもブラウザも、mozillaさんの優れものを愛用してますです。
それぞれ言わずと知れた「thunderbird」と「firefox」。俗に言う雷鳥と火狐ですな。
オープンソースプロジェクトで開発されているので、常に一定のスパンで機能追加など
アップデートがかかるし、アドオンもオープンソースの強みで色んな人が次々と
便利なのを開発→公開されているので便利なことこの上ない。

さらに、雷鳥も火狐もprofilesというフォルダ(ディレクトリ)の中に設定からデータから
ぜ〜んぶぶっこんでくれているので、バックアップも復元もデータの移行もラクちん楽チン。

この便利さを活用して、以前、自宅と職場のデスクトップをUSBメモリー1本で同期とっちゃう
環境を作ったこともあって、そのときのことも防備録的にエントリーしてたのでリンクはっとく。

「Thunderbird」を使ったメール環境構築

上記エントリーでも触れてるんだけど、メールの共有は本来はクラウドを使ってgmailとかで
共有すればこんなややこしい設定なんか必要ないんだけど、管理しているメールアカウントが
10個くらいあって、それぞれフィルタリングもガンガン使いまくっているのでかえって面倒。
ブラウザはgoogle chrome でも同じようにprofilesにまとまってるので良いんだけど、
まぁ、メーラーもmozillaさんだし合わせておこうか…ということで。

ということで今回のair君でmac↔winどちらからでも同じメール&ブラウザデータを使おう!
と思ったら要はこのprofilesフォルダ(ディレクトリ)をどちらのOSからでも使えるように
共有してあげればOK牧場!ということです。
MacBook Pro ではfat32フォーマットの共有パーテーション切って
mac↔winどちらからでも同じメール&ブラウザデータを便利に使っていたものを、
今回のair君では同じ環境が作れない…ということで考える事しばし。
!ならばmacのHFS+領域か、はたまたwin用のNTFS領域のどちらかをそれぞれのOSから
読み書きできるように設定できれば良いではないですか。
ということで色々調べてみたら、どうやらmacのHFS+領域をwin側から読み書きさせるのは
結構ハードルが高そう…。win用のNTFS領域をmacから読み書きさせるのは何とかなりそうだな。
結論。windows7のBOOTCAMP領域内に雷鳥と火狐のprofilesを置いて共有させることにしる!

以下のサイトに詳しく紹介されてるのでカンタンに環境は出来上がり。

Mac OS Xから、NTFSのWindowsのボリュームに書き込みができるようにする方法

あとは、macOSX Lion、windows7pro64bit それぞれでインストールを済ませた
雷鳥と火狐のprofiles.iniファイルをテキストエディターで開いて、
IsRelative=0 ←相対パスを絶対パスに変更
Path=xxxxxxx ←profilesを置いた場所までの絶対パスを書き込む
以上の作業をしてやればでっきあがりーっ!キャーゞ(^o^ゝ)≡(/^ー^)/”””パチパチ

お陰さまでどちらのOS起動時にもメーラーとブラウザの環境はおんなじで超便利。やった!

p.s. ところで今回の作業でメールデータを改めて確認したら14GBに迫るデータ量…。
我ながらよくもまぁこれだけ貯めこんだもんだ(笑)。

MacBook Air のパーテーション

ということで、去年の夏にMacBook Pro で初Macユーザーとなったんですが、
その際にHDDのパーテーションをちょっと個人的にこだわりのある仕様に
したくて、MacOS領域、windows領域、そしてその2つのOSで共有できる
第三の領域と3つに分けて使ってたわけです。(このときは特に問題なしだったんだよねぇ)
個人的にこだわりの仕様ってのは、自宅では主にmacを使って、職場ではほぼwindowsを
使うわけなので、メーラーやブラウザはどちらのOSを立ち上げてても同じ環境を
共有したい!というもの。ま、このへんの詳しい設定方法はまた別途エントリーします。

で、今回の新型MacBook Air も「Proとおんなじようにパーテーション切ろっと」って
ウキウキで作業を始めたんだけど、これが…大きな落とし穴に落ちるハメに。

実はこの新型MacBook Air から搭載されることになった新OS、MacOSX Lion には
リカバリーディスクが付属してこない。
何かあった時のOS再インストールなんかはどうするか?というと、SSDストレージ内に
リカバリーディスク領域が最初から別途パーテーションで切られている。
で、ここからリカバリー作業をやっちゃうようになってるんだよねぇ。
これが実は今回個人的に構築したかった3つのパーテーション仕分けで大きな
ボトルネックになっちゃいましたです。

何が問題か?それはwindows7をインストールする領域の確保ができない!こと。
windows7をインストールするパーテーションには満たさなきゃいけない条件があって、
それは「先頭から4つ目以内かつ最後尾のパーテーション」という条件。
ということで、今回の新型からMacOSだけが入ってる最初の状態のパーテーション設定は、
1.ブートローダ領域
2.MacOSX Lion 領域
3.recovery disk 領域
の3つのパーテーションになっているんだよねぇ。
去年購入したMacBook Pro は最後の3つ目のパーテーションがない。
なので、この後にwindows用のBOOTCAMPパーテーション、そして共有部分を切っても
1.ブートローダ領域
2.MacOSX Snow Leopard 領域
3.共有領域
4.windows7用BOOTCAMP領域
ということで、「先頭から4つ目以内かつ最後尾のパーテーション」という条件を満たせたんだけど、
今回はこんなことになっちゃう。
1.ブートローダ領域
2.MacOSX Lion 領域
3.recovery disk 領域
4.共有領域
5.windows7用BOOTCAMP領域
先頭から5つ目でもちろんインストール不可。共有領域と入れ替えちゃうと最後尾では
なくなっちゃうのでこれも不可。
う〜〜〜〜む、困ったじょぉ…。ということになったわけです。
要するにwindowsとデュアルブート環境にするなら、パーテーションをもうひとつ
余分に切ることは物理的にできまへん、ということなんでしょうかねぇ。
ターミナルからコマンドでごにょごにょやってブートローダを別領域に
まとめちゃうなんて方法も紹介されてるんだけど、そこまではめんどっちいしなぁ。
recovery diskを別途メディアにコピーして領域削除しちゃったらどうなのかとかも思ったんだけど、
それもまたメンドクサクて(笑)というのと、後々忘れた頃にMacOS側に何かあったとき、
初期のサポート対象設定通りrecovery disk領域をおとなしく置いておいたほうが
無難な気もして試しませんでしたです。
往々にして特殊な設定を施したりしたときに限って忘れた頃に不測の事態が発生するんです…
過去何度も痛い目にあってますんで(笑)。

なのに!上記のような物理的に「できない」ということは頭で承知していても
「何とかできるんじゃね?」という無駄な好奇心がムクムク頭をもたげてきて
なんだかんだと余計な作業を色々とためしちゃったんだよねぇ。
BOOTCAMPアシスタントでwindows7入れたあとにMacOS領域を2つに切り分けて
共有領域を確保しようとしてみたり、BOOTCAMP使わずにwindows7をごにょごにょと
誤魔化しながらマニュアルインストールしてみたり、パーテーション設定せずに
(Mac用のHFS+形式や、win用のNTFS形式、FAT32、exFATでフォーマットしない)
空白領域を作っておいて、両OSのインストール完了後にこっそり作ってみたり(笑)。
どれも冷静に考えれば「先頭から4つ目以内かつ最後尾のパーテーション」という条件が
変わっちゃうわけで無理なわけですよ。ハナから(笑)。
ドライブレター変わっちゃったらブートローダーだって「えっ?」てなもんで大変だろうし(爆)。

で、やっぱり無理か…と何度目かのもとの状態に戻すべくwindows7領域を削除する作業の際に
ついうっかりとHFS+でフォーマットをかけ忘れていきなり領域削除かけちゃったからさあ大変。
やっちまったなーてなもんでそのままMacBook Air はフリーズしたまま、うんともすんとも
言〜わな〜い状態であげく電源ダウン。
結果はというとMacOSの起動ドライブまでぶっ飛んでただのアルミの箱になっちゃいましたです。

MacOSX Lion はリカバリー作業自体がネットワーク経由でできるんだよね。
起動時にcommandキーとRキーを両方押し続けるとリカバリープログラムがスタートするんだけど、
今回のうちのAir君のようにrecovery discも認識不能な状態になってると、apple.comに
接続して改めてOSとリカバリープログラムを自動的にダウンロードして勝手に復旧してくれる、
という夢のような仕様になってます。
「すげー!」と思ったのもつかの間、ご承知の通りSSD自体にMacOSをリカバリーできるべき
領域(パーテーション)自体が壊れちゃってるのでうまくいかない。エラー画面で終了。
PRAMリセットなんかも行って、何とか出荷状態に戻そうと頑張ったんだけど、難しい。
デリケートなブート環境を破壊しちゃってるので(笑)、もう下手な自己療法はあきらめて
素直にジーニアスにお任せした方が良いんじゃないかとの判断で、心斎橋のアップルストアに
予約を入れて復旧作業をお願いすることに。

さすがアップルのジーニアス!今回は竹田さんという男性スタッフのお世話になったんだけど、
都合2時間半ほどで無事に元通りの出荷状態に復旧。助かりました(笑)。

その後は自宅に戻って、改めてMacOS側の設定をひと通り仕上げて、さてさて、元々の
願望だったMacそしてwindows、どちらを立ち上げていてもメーラー、ブラウザ等の
環境を(手間のかかるバックアップ作業などなしで)同じ環境で使える設定の構築を
もう一度いちから考えなおしましたとさ(笑)。

結果的には、当初設計図を引いた状態とは違った、かなり変則的な形で満足の行く環境を
構築できましたです。この環境構築についてはまた別途エントリーしますです。