峰大介さんのクリスマスディナーショー

12月25日の土曜日、いつものご縁で守口ロイヤルパインズホテルで
開催された「峰大介クリスマスディナーショー」へお邪魔しました。

「いつものご縁」については過去に何度かエントリーしているので
リンクはっときます。

峰大介さんのリサイタル

関西シャンソン界の重鎮|峰大介さん

シャンソン

午後7時スタートだったんだけど、仕事の都合で7時半過ぎに到着。
宴会場前のディナーショー受付には、例によって見知った顔が
並んでいて懐かしかったなぁ~(笑)。
ホテルの重富支配人に「老けたなぁ~」なんて言われたけど、
いえいえ…失礼ですがどっちが?ってな感じで過ぎた年月を感じる(爆)。

ま、そんな余談はさておいて、いそいそと皆さんがお食事中の
ディナー会場へ。

テーブルをご一緒させていただいたのは、いつもとてもお世話に
なっている方々と、峰大介さんのお姉さま。
ごあいさつもそこそこに席についたときには、皆さんそろそろ
口直しのソルベをお召し上がりになろうかと言うタイミングなので
ちょっと飛ばして追いつかないと!

総料理長浦野さん渾身のフルコース。前菜からエビ、カニ、ホタテの
カクテルソース添えが目にも鮮やか!

立派なショープレートが一段ときれいな盛りつけを浮き上がらせる。

スープは濃厚オマール海老。魚料理は赤座海老。エビ、エビ、エビ(笑)。
さすがは海老使い(?!)の浦野さんですなぁ。
で、ここでソルベ。皆さんはメインの肉料理をゆっくりと召し上がっていらっしゃる間に、
フルスピードで追いつきましたです(笑)。

お肉は定番の牛フィレ肉のステーキ。ソースが絶品でパンでキレイに
最後の最後までいただきましたです。そのあと、デザート・コーヒー。
さすがです。浦野さんの料理はホントお世辞抜きでいつも美味しい。
他のホテルのディナーショーも何回か行くけど、俗に超一流ホテルと言われるホテルでも、
こと宴会場の料理はそれほど質が高くないのが普通。ところが浦野さんの
宴会コース料理のクオリティはいつも本当に高いと思う。もちろんブッフェも美味しいんだけどね。

ところで、ショーのあとで料理長や副支配人にもお話したんだけど、
魚/肉のフルコースで1時間の食事時間はチャレンジャーな企画だなぁ(笑)。
ご出席されている方々の年齢なんかを考慮しても、やっぱりフルコースで実施するなら
食事時間は1時間半は欲しいところ。やはり食事が遅れてショースタートは当初予定の
10分押しになった。今回はワンステージだからそのへんも計算に入れて遅れる事も
想定内の企画だったんだと思うけど、2ステージだったら大変だっただろうな…。
なんて余計なことなどちらちら考えてると、ショータイムスタートでやんす。

今回はいつも縦使いの細長い宴会場を横に使って、センターにステージが
組んである変則スタイル。バンドの編成が、ピアノとキーボード、チェロと
シンプルなため、大きなステージが要らないんだね。
「ホワイト・クリスマス」で幕を開けたショー。前奏が始まって、
「ん?なんかサウンドが想像していたよりも小さめだぞ…。」が第一印象。
で、峰大介さんが会場後方客席側の扉から歌とともにご登場。
「あれ?ヴォーカルのサウンドバランスは想像していたボリュームだ…。」
歌が全面に出てて、峰大介さんのショーとしてはOKなレベルだけど、
出だし2フレーズ目くらいで少し声のトーンを落とされたように感じて
モニターのない客席からの入りは歌いにくいんでは…とちょっと心配。
実は終演後の打ち上げをご一緒させていただいた際に、峰さんご本人も
歌いにくかったとおっしゃってらして、特に今回はバンド編成にも
リズム楽器がないためにリズムが合っているのか不安だったとのこと。
うーむ演出上は客席からの入りは良いんだけど、なかなか難しいもんだなぁ。

しかしそこはそれ、さすがの峰大介さん。出だしこそ少し心配したけれど
以降は素晴らしいショータイムを満喫させていただきました。
バンドがシンプルで歌が前面に出てくるので、この夜の「枯葉」は圧巻。
そして峰大介さんの十八番のひとつ「パリの理髪師」も秀逸で、いつもの
カルメンの闘牛士の挿入部分はまさに「ブラボー」。

さらにとても印象的だったのは「愛の讃歌」のアレンジメント。
ふつう「愛の讃歌」と言えば「あなたの燃える手で~」が有名な歌詞だけど、
峰大介さんは原詩により近いイメージでご自身で訳詞をされた
「空が、空がさけて~」の歌詞で歌われる。この夜のキーボードアレンジが
パイプオルガンのゴスペル調イントロ、歌い出しになっていてびっくりした。
元々の有名な「あなたの燃える手で~」ではちょっと合わないだろう
壮厳な雰囲気で始まった「愛の讃歌」は峰大介さんの訳詞にぴったりだった。

へぇ~って感じたのはキーボードって使い方で何でもできるんだってこと。
ウッドベースのびぃんびぃんって音が鳴ってるから、最初はベースも
いるのかと思わされたり、峰大介さんの今年のオリジナル曲「友よ」のときには
キレイなアコースティックギターのアルペジオを聞かせてくれたりと
ギタリストもベーシストも要らないじゃんってくらい良い音させていた。
MacのGarageBandを使っていても最近のデジタルサウンドの高品質は
分かっていたつもりだったんだけど、ライブで聴くと改めてスゴイです。

今回、ホテル側の趣向で、ステージを変則的に使った両サイド、長い壁面が
続く面に大きなスクリーンをはって、峰大介さんを大きくモニター出ししていた。
多少遠めの席からでも、歌われている表情などがはっきりと見ることが
できたので良かったと思いますです。
しかし最近のプロジェクターは高性能ですなぁ。照明の加減で会場内が結構な
明るさになってもはっきりくっきりと投影されていてびっくりでした。

最後のアンコールはクリスマスらしく「きよしこの夜」で。
会場内をゆっくりと歩きながらお客様に順番にマイクを向けながら
全員で合唱してのなごやかな峰大介さんのショーらしいエンディング。
ところでびっくりしたのは、マイクを向けられたお客さんが全員歌がうまいこと。
ちょっとうまいとかじゃなく、本格的にうまい方がほとんどだったので
妙なところで関心してしまいましたです。
やっぱりシャンソン教室の生徒さんなんかが多いからなんだろうか…。
我々がカラオケでべたっとポップスなんかを歌うのとは雲泥の差で
みなさんクラシック調のしっかりとおなかから響く美声でびっくり。

バックの構成がシンプルな分、しっかりと歌が客席に届いてくるようで、
どの曲も聴き応え充分で満足度も高くクオリティの高いショーでしたです。
途中「オー・シャンゼリゼ」での恒例のプレゼントコーナーがあったり、
珍しくインストゥルメンタルの曲があったりと楽しませていただきました。

そしてショーアフターは恒例の打ち上げにご招待いただいて、気が付けば
深夜遅くまで楽しい時間をご一緒させていただきました。
毎度のことながら今回も改めて言わせていただきます。皆さんお若い!
実家の母親も年の割には結構元気でチャキチャキやってる方だと思うんだけど、
打ち上げでご一緒させていただいたいつもの皆様はもっと元気。ホンっとお元気。
もちろん峰大介さんもとてもお元気そうで何よりでしたです。

守口のホテルは、その昔そこがプリンスホテルという名前の頃、
平成元年から峰大介さんには色んなイベントを実施していただいてて
かれこれ20年にもなるんだなぁ~。そのうちのほんの何年かをお手伝いさせて
いただいていたわけなんだけど、20年と聞くと感慨深いものがありますねぇ。
また次回、峰大介さんを始め皆様にお会いできる時を楽しみにしています。
これも毎度言い尽くした感がありますが「ありがとうございました」。
ホントにホントにありがたいことだと思ってますです。

#今回は写真を撮り忘れちゃったので、その分印象に残ったことを残さずテキストで
#だらだらと思い出すままに書き綴ったエントリーでした。
#乱文ご容赦くださいませ。

※ホテルスタッフの皆さん、お世話になりました。一部パブリックな役職の方のみ実名で失礼いたします。

朝まで生テレビとついったー

「朝まで生テレビ!」がTwitter連動 KDDIの分析エンジン活用、意見をリアルタイムに抽出

これは面白い試みぢゃないですか!

マスの規模ではまだまだ最大級のメディアであるTV局が、自前で双方向の
仕組みをぐだぐだ考えるより、既存のネットメディアを上手く取り込んじゃえば
すごく効率良い。

フリーで投稿されるついったーのつぶやきを分析するプログラムを使って
リアルタイムに分析結果を追いながら生放送をするっていうのは、
ついったーで参加してる視聴者にとってはすごく臨場感あふれててのめり込みそう。
少なくとも、携帯での発信番号での選択肢の中から回答させるような
アンケート集計とか、WEBのフォームを使って選択式のご意見徴収だとか、
使い勝手も中途半端、かつ集約できる意見も画一的で中途半端なモノより
自由度が高くてずいぶんと面白そう。
テレビの番組進行を追うのも面白いだろうけど、それ以上についったー上の
ハッシュタグを追いかけるのがなんだか想像しただけで楽しそう。

これまでに、ついったーとustreamを使ったついったー議員さんの政治懇談会
みたいなものの生中継に参加したことがあるけど、まさにリアルタイムで
いろんな人たちの自由奔放なつぶやきがタイムラインにだーっと流れてきて
すごく刺激的で密度が濃くて面白かった記憶がある。
生中継を見ながら、そのときそのときの意見に自分の考えをついーとする、
と、色んな人からそのついーとにレスポンスが帰ってきて、そんな状態が
タイムライン上のあちこちで発生している感じは何とも壮大というか、
「あー、すごいなぁこんなにたくさんの人たちと今、共有してんだぁ」って
感動に近いような感覚を覚えましたです。
あれと同じようなことが、今度は視聴者規模で雲泥の差があるTV番組で
実施されるとなると、これはホントに興味津々です。すごいことになりそう。
ついったーのサーバはだいじょぶ?とちょっと別の心配したりしちゃうんだけど
これはハッシュタグを追っかけてるだけでタイムラインはどえらいことに
なるんぢゃないでしょうか(笑)。

今回使われるつぶやき分析プログラムって言うのが、KDDI研究所が9月末に
発表したものらしいんだけど

つぶやきから年代や職業がバレる!?KDDI研が推定技術を開発

このニュース記事を読む限りでは、まだまだその精度には進化の余地が
多分にありそうなので(笑)、今回の「朝まで生テレビ」では、ひとまず
試みとしてやってみる、というところが主になるのかな。

いずれにしてもとても楽しみ!テレビ局もこういう取り組みをどんどん
積極的にやって行けば良いのにね。
生で展開できるだけの力量のある出演者って結構限られるだろうから、
出演者もどんどん淘汰されるだろうし、くだらないいつかのどこかの
焼き回しみたいな収録番組ばかりじゃなくってコンテンツの質も自然と
上がって来るだろうし。良い事づくめぢゃないでしょうか。ねぇ?

MR.BIGオリジナルメンバーでの新譜「WHAT iF…」

待ちに待ったアルバムがようやくリリースされた。
amazonさんで1ヶ月前から予約していたこのアルバム、
DVD付きの限定版が15日に手元に届いた。いそいそと聴いた
ファーストインプレッションをちょいと残しておこうと思ってのエントリーでやんす。

やってくれました!

彼らのセカンドアルバム以降のキャッチーなメロディーラインを全面に押し出した
楽曲が好みのファンには「?」って部分が少しあるかも知れないけど、
元々の彼らはガッツリなハードロックバンド。
そういう意味ではファーストアルバムに一番近いイメージで、なおかつ、
ポール・ギルバート脱退後のリッチー・コッツェン在籍時の骨太なブルージーロックの
テイストを踏襲、進化させたような印象を受けた。

そして一番強く感じたのは「やっぱりこのバンドのギタリストはポール・ギルバートだ」ってこと。
リッチーも相当なテクニシャンでブルージーなテイストを持った凄腕ギタリストには
間違いないんだけど、なんだろう、このバンドのポテンシャルには、ポールのような
良い意味で予期せぬトリッキーなフレーズやライン、リフなんかが無造作に飛び出して
来るようなセンスが必要なんだろうなぁみたいな感じ。
それぞれが既に相応の経歴を持ち合わせたメンバーの集まりなので、上手いのは
当たり前なんだけど、テクニックではないセンスの部分でポールは実に素晴らしい。
ものすごいグルーヴ感をぐいぐい出してくるリズムセクションに、ポールのような
タイプのギターがポイントポイントで華を添えるように生きてくる。
で、そんなギターワークが手数が多いビリーのベースラインをさらに生き生きと
させているようなそんな印象。
もちろんポールの真骨頂である高速もとい「光速」弾きたおしギターも、ソロパートでは
存分に「弾きたおして」ますです(笑)。

ビリー・シーンのベースも進化している。これまで同様手数が多いのは変わらない(笑)。
それが彼が作り上げたスタイルなので、全然OKなんだけど、無駄な手数が減った感じ。
ラインが実に楽曲にマッチしていて「ちょっと出しゃばり過ぎじゃない?」っていう
これまでの感じがあまり感じられなかった。パットのドラムとのリフレインも多くて
グイグイモコモコ動き回るベースラインがしっくり馴染んで届いた。
そしてもちろんポールとのトリッキーな掛け合いも健在で、楽曲に1度で2度おいしい的な
フレーバーを持たせているから、もうたまりません!です。

パット・トーピーのドラムが、今回のプロデューサーの特徴でもあるんだろうけど、
これまでで一番ヘヴィで無骨な印象さえ感じる音に仕上がっていて、これがまたバンド全体の
サウンドをしっかりハードロックにまとめあげているんじゃないかな。
パットも小手先の細かなプレイが多くて手数が多いんだけど、それだけにこれまでは
「ハードロック」というよりか、時として「モダンポップロック」っぽく響いてたのが
どっしりと落ち着いた感じ。ビリーのベースとの高速でのユニゾンプレイも健在で
リズムセクションも十分聴かせてくれる。

バックの3ピースだけでも聴き応え十分なところへ持ってきて、その上を縦横無尽に
ソリッドな独特のスモーキーハスキーヴォイスでエリック・マーティンが歌いたおす、
これぞまさにMR.BIGの醍醐味ってところだよねぇ~。
MR.Vocalistシリーズや、EricMartinBand、はたまたTMGなんかでのエリックも
それはそれで聴かせてくれるんだけど、やっぱり彼はこのテンションと音域で
エッジを利かせてるのが一番好き。もう間違いなく最高のヴォーカリストのひとり。

楽曲的には、キャッチーでキレイなメロディーが目立つセカンドやサードアルバムと
比べると一見地味な印象を受ける。が、そこはそれ、4人ともに経験豊富で実力派の
ソングライター・コンポーザーの彼らが作り上げる楽曲なので、実によく練られていて
隙のない仕上がりになっている。アレンジも相当に手が込んでいて、かなり4人での
ディスカッションがあったんじゃないかと窺わせる濃密な仕上がり。
今は一度ざっと聴いただけなんだけど、このアルバム・楽曲は、たぶん聞き込むほどに
特濃牛乳のようなぎゅっと詰まった味わいを感じさせてくれそうであります。

いろいろと確執があって、再結成はまずないだろう・・・と言われていた彼らが
こうしてオリジナルメンバーで、フルオリジナルのスタジオアルバムをリリースして
くれただけでもうれしいことなのに、その内容がまた予想以上の仕上がりで超満足。
DVDの中でポールがすごく生き生きと楽しそうな顔で口にしていた
「このバンドでしかできないコーラスワーク」って言葉がなんだかホントに
この4人がまたひとつになってやってんだなぁ~というのをしみじみと感じて
ほっこりうれしく感じた。
そう!このバンドは4人が全員「歌える」コーラスも大きな魅力で、今回のアルバムも
その実力を十分に発揮してくれていますです。

1曲目の「Undertow」からガッツリとヘヴィなハードパンチが飛んで来るこのアルバム、
2曲目の「American Beauty」へと流れて行くところで、どっぶりとMR.BIGの世界へ
吸い込まれて行く感じ。
1曲目は初期3枚のアルバムのようにハイスピードで疾走する楽曲が良かった、って言う
声も聞くけど、いえいえ、この「Undertow」は十分に今現在の円熟味を増した彼らの
「スゴミ」が伝わってきて鳥肌モンだと思いますです。

Welcome back,MR.BIG! You made it. Just awesome!