2週間ほど前から右耳が炎症を起こして憂鬱な日々…。
元々、左の耳がこどもの時に何度も中耳炎をやらかして難聴ぎみなのに、
右耳まで聞こえづらくなるともうそりゃ最悪でございます。
別に何したってわけではなかったんだけど、ある日朝起きたら右耳の奥が
張ったようになってて、熱もってて痛い。
耳だれもひどくて、ジーンジーンと耳鳴りがして音が聞きづらい状態に。
左耳が昔よくこんな状態になってたので、「あちゃー、右耳に来たかよ…」
くらいに当初は軽く考えてて、綿棒で耳だれを丁寧にやさしく拭きとって
2、3日炎症・腫れがひくのを大人しく待ってればそのうち治るわ…と。
ところが今回のはなかなか強敵で3日経っても4日経っても改善しない。
どころか耳だれがどんどん激しくなってるような感じでタイヘン。
ということで久しぶりに耳鼻科のお世話になりました。
耳の中をキレイに掃除してもらって、炎症止めをちょいと塗ってもらったら
耳がすーっと通って気持ち良いこと。
ウイルス性の炎症とのことなので、炎症止めと、かゆみ止めの飲み薬を1週間分、
それと耳に直接差し入れる点耳薬をもらってホッと一息。
と思いきや、これが1週間まじめに薬を飲み続けて、点耳薬を朝晩欠かさず
使ってても一向に良くならない。
炎症止めが効いて、腫れた感じや痛みはなくなったんだけど
病院に行ったその日にすーっと通ってた耳が、翌日からまた詰まった感じ。
それも日を追うごとにひどくなっていって、数日後にはなんだか水の中にいるみたいに
ぼわんぼわんした感じが続いて、集中力も削がれて仕事にもなりゃしないよまったく…。
1週間後にもう一度耳鼻科に行ったんだけど、耳を掃除してもらったら出るわ出るわ。
小指の第一関節から先くらいの量のスライムのようなものが…。
そりゃあ、あんなもんがあんだけ詰まってりゃ聞こえんよ。ホント。
先生曰く、どうやらあてくしの耳には点耳薬が合わなかったらしく、
耳だれをからめちゃって逆に詰まっちゃったらしい。外耳の入り口あたりも
ヒリヒリするなぁって思ってたら、点耳薬でかぶれ気味になってるらしい。
ということで耳のお掃除も無事に終わって、再び耳が通ってすっきり爽快。
今度は内服薬はなしで、綿棒を使っての消毒薬と炎症止めの軟膏をもらって帰る。
ところが!翌日にはまた同じように詰まったちゃんに逆戻り…。
また水の中のぼわんぼわん生活でちょーブルーになっちゃいました。
前回みたいにスライムちゃんがたんまり詰まってんの?と思ったら、もうねぇ、
ちょっと自分でどうなってんのかどーしても覗きたくてたまらん衝動にかられちゃって、
アマゾンさんでこいつを探しだして購入しちゃいました。
↓これ。イヤースコープです。
光ファイバーとアクリルでできたライトガイドの耳かき部分を耳に入れて
ファインダーで自分で耳の中見ながら耳かきできるっていうシロモノです。





これで覗いたら、いました!スライムくんが奥のほうにしっかり詰まってやがる!
このイヤースコープなんだけど、耳の中がよく見えるのはとても良いのです。
画素数もこれくらいあれば十分って感じだし、拡大してくれる具合もとても良い。
ライトガイドも明るくて見やすいし。
ただ…ただね、これでもって耳かきをするのには、かなりのコツと忍耐力が必要です。
まず、耳の中でファイバーカメラと耳かきとの距離感をつかむのがトテモ難しい。
さらに耳かきをどっちに動かせば目的物にたどり着くのかの方向感覚?というか
向きを把握するのにも一苦労する。
耳の中を覗いて状態を確認するのにはとてもお役立ちなんだけど、
「耳掃除をする」という実用面では?マークかなぁ…。残念ながら。
まぁ、それでも耳の不快感には勝てず、相当頑張ってスライムくんと格闘して
どうにか半分くらいを掻き出せてちょっとだけ耳が通った感じまではこぎつけました。
それ以上奥の鼓膜に近いホントの奥の奥のほうにはびこるヤツラは、
さすがにグイと突っ込むのがちょっと怖くて手が出せずじまいでした。
いやー、もう相当の根気が要りますね。変に刺激して、また耳道を傷つけたりしたら
せっかくおさまってる炎症が再発するかもしれないし、慎重に慎重に、やさしくやさしく。
ひと作業おわるたんびに「はぁー」とか「ふへー」とかため息つきながら
最後の方はイヤースコープを持つ手がプルプルするくらいまで頑張りましたです。
で、奥にスライムくんが残っているのを目の当たりにしてしまったら、
それをいつまでも残しておくのも気持ち悪いので、翌日みたび耳鼻科に行って
キレイすっきりお掃除してもらって、またまた耳が通って快適快適!
あぁ、耳が聞こえるってなんてステキなんだろー!
先生は、前回よりかなり良くなってるので、このまま内服薬などは使わずに
乾かす方向で行きましょう、とのこと。
そして最後に一言、
「また詰まったように感じたらいつでも来てください。なにせ自分では見えないから
どうしようもないもんねぇ〜」って。
ぷぷぷ…いや、見えるようになったんですけどね(笑)。
と言うことで、最悪の状態は脱した感じなんだけど、まだまだ完全復活には遠い状態かな。
ほんと些細なことと言うか、耳が聞こえると言う普段はあたり前に思ってることが
あたり前でなくなったときのストレスたるや、それはそれはスゴいもんですね。
耳に限らないんだろうけど、普段「あたり前」のことに改めて思いを馳せて感謝しないとね。
人間ってホント「喉元すぎれば…」なので、たまにこんな風に痛い目に合うのも
自戒のためには必要なのかもしれません(笑)。
■自戒のための過去の痛い目エントリー(笑)
橈骨(トウコツ)神経麻痺
左手が使えない不便さ
さて、イヤースコープくんにはこれからも耳掃除のたびに「それなりに」活躍してもらうとしよう。