網膜ディスプレイがいよいよ製品化

網膜ディスプレイで「テレスカウター」製品化 NEC、ブラザー製品採用

少し前にブラザーが網膜ディスプレイを眼鏡サイズで、しかも軽量の
電池BOX駆動で持ち運び可能な形にした、というリリースが出ていた。
「これは工場や様々な『現場』と呼ばれる作業環境で役に立ちそう」と
思っていたら早速NECのウェアラブルコンピュータとの組み合わせ製品が
リリースされるというニュース。

この組み合わせは、業務支援としてはホントに便利だと思うなぁ。
ここでは「工場や倉庫の担当者の現場業務支援なとど用途」ということで
紹介されているけど、もちろんそれはそれでとっても便利になると思うけど、
医療現場なんかでも随分と役に立ちそうだなぁ。

今のところ、網膜ディスプレイが小さくなったとはいえ、写真の通りの
状態なので、まだまだそういう限られた用途向けの業務支援、というところが
現実的な使われ方になるんだろうけど、そのうち眼鏡と完全に一体型くらいまでの
装着感…というか街中でサングラスかける程度で使えるようになったら、
フツーにみんなが携帯持ち歩くようにこの組み合わせを使うようになるんだろうか。

そうなったら便利というか、すごいなぁ。駅の乗り換えや道順なんかも、
今は携帯のナビを使って手元を確認したりしてるけど、これが前向いて普通に
歩いてるだけで網膜に次々と道順なんかが表示されたらとっても便利だ。
スケジュールのアラートも時間が来たら網膜に表示されたらこれまた便利。
もう人間は何も「覚える」必要がなくて、何でもこのシステムに確認すれば
「ぽん」と目の前にその情報がリアルタイムで出てくるみたいなイメージかな。

問題は操作をどうするか、というところで現状は何がしかの端末を使って
操作することになるんだろうけど、これも別で研究が進んでいる、
「考えるだけでロボットを制御する技術」が進化すると恐ろしいことになりそう。
端末を操作する必要すらなくなって、頭の中で考えたら「目の前にぽん」状態だ(笑)。

考えるだけでロボット制御 ホンダ、島津、ATRが新技術

いやぁこんなに便利になってしまったら、ますます凡人は「アホ」になりますなぁ(笑)。

「Raindrop」って、なんだか楽しみ

今やIEを追い落とす勢いのブラウザソフト「Firefox」やメールソフト「Thunderbird」などを
開発している「Mozilla」がメールもtwitterも何もかも、インターネット上のコミュニケーションを
ひとつのインターフェースで追いかけることができるようになるソフトの開発に取り組んでいる、
というリリースを見つけた。

モジラ、各種メッセージを一元的に受信する「Raindrop」を開発へ

これ、すごく楽しみですね。
確かに今でもあっちこっちと追いかけておきたいTLが散らばっている感が強くて、ネットに
つながっているとなんだか若干の疲労感を感じるようなときがある。
奇しくも2007年に「Mozilla」のお偉いさんがインタビューで話していた内容が載っているんだけど

David Ascher氏
人々は、ますます多くのコミュニケーションのチャンネルに登録するようになる。もし6つの異なる受信箱をチェックし、さまざまなシステムを行き来して検索しなければならないなら、何が起きているかを常に把握しておくことは困難になる

2年も経たずに、シリコンバレーなんかで暮らす電脳サイバー人間達(笑)の集団だけでなく、
日本という国で暮らすいわゆるフツーの私のような人間の世界にもそんな空気が漂ってきている。

前に非同期であるメールと、昨今人気のリアルタイムコミュニケーションツールである
Twitterなどの比較、というか今後のインターネットのコミュニケーションの主役はどうなる?
というニュースに関するエントリーをしたんだけど、

[以前のエントリー]
メールはしばらく生き残る…と思う。

今回のニュースのように全部をひとつのインターフェースで追っかけることができて、
しかもその中から重要なメッセージやパーソナルなメッセージを「賢く」見分ける
能力を備えたソフトなんかが登場したら、「メールは生き残る」だとか、
「今後のコミュニケーションの主役はリアルタイム性のソーシャルメディアだ」
みたいな分け方自体があまり意味がなくなって、それはさぞかし便利になりそう。
この「賢く見分ける」機能がどこまで実用レベルで実装されるのかが大きなカギですな。

しかし、世の中ってうまくできているというか、あったら良いな、と思う前に
こんな風に便利な仕組みを作り出してくださるおエライ方々がいらっしゃる。
我々凡人は便利さに慣れてしまって、どんどん「アホ」になって行きそうだなぁ(笑)。

価格.com の新しいサービス

価格.comで自社製品をアピール、カカクコムの企業向けサービス

とうとうそう来ましたかぁ~って感じでしょうか。
いわゆる、古くはAIDMA、最近ではAISASとか言われている消費者の商品購入までのプロセス理論のうち、
「検索(サーチ)」にあたる部分でかなりの影響力を持つサービスが「価格.com」。
っていうか、個人的にはAIDMAやAISASの理論自体どうなんだ?ってところもあるのですが(笑)
それはまぁ置いておいて。

検索→購入→情報共有までをうまくすくい上げて、一連のサービスに仕上ているところは、
当初からうまいなぁ~と感心させられたものです。
今や商品購入にあたって、その商品が実際どうなのかを調べるのには、この価格.comでの
ユーザーレビューなどはかなり有益な情報源になっているのは間違いないところです。
しかも最安値店舗情報なども同時に提供してくれるわけだから、ホントよく出来ている。

で、今回の新サービス。
メーカー側に自社製品を自らアピールすることができますよ、有料だけどね。
というものなんだけど、どうだろう。
有料で出稿する企業にしてみたらなんだか諸刃の剣になりそうな気がしないでもない(笑)。
確かに消費者の注目度が高いサイトであることは間違いないので、そこで商品の特長をアピールできるのは
「機会」としては良いんだろうけど、よほど自信がある内容でないと出稿できないよねぇ。
中途半端なアピールだと、それこそそのアピールポイントをピンポイントでユーザーレビューに
取り上げられて、そうでもなかったりすると大きなマイナスイメージになってしまう。

ただ、利用する消費者の立場からすると、商品の詳細情報は少しでもたくさんあるに
こしたことはないので、メーカー(企業)側の商品説明(アピール)というのはもちろん欲しいところ。
それを踏まえた上で情報共有であるところのレビューや口コミなんかをじっくり確認して
購入判断ができれば言うことなしですね。
販売店さんもメーカーが積極的にアピールしてくれると心強いんじゃないだろうか。

どんなメーカー(企業)が出稿するんだろう。
「勇気あるメーカー出て来いやぁ~」といったところでしょうか(笑)。

amazonなんかも同様のことをはじめちゃって「メーカー出稿がない商品はちょっとねぇ…」的な
空気がネット全体に出てくるようになったらえらいことになりそう(笑)。
それこそリクルートさんがお得意の情報誌戦略みたく
「この業界でこの情報誌に載っていないのはちょっとねぇ…」
なんてところまでたどり着けたら価格.comの勝ちですな(笑)。