WEBデザインの重要度

これはBowman氏の考えに「うん、うん」と大きくうなづく
デザイナーがいっぱいいるんじゃないだろうか。

「グーグルのビジュアルデザイン責任者が退職–データ中心主義に嫌気」より

紙などのデザインと異なり、WEBの場合はいろいろと制約があって
まずサーバへの負荷の問題とか、WEBサイトの設計の観点からの
ユーザビリティやアクセシビリティなどなど、データが比較的簡単に
揃ってしまうがためにデザイナーへの制約や圧力が高くなりがち。

でも、基本的なインターフェースなどが大きく逸脱していない場合、
デザイナーの感性やセンスによる「デザイン力」はとても重要だと思う。

システム担当者やサーバ管理担当者などと、どうしても譲れない部分で
よく衝突もしたし、なかなかストレスのたまる部分ではありますなぁ。
結局データが最後にはものを言うので、感性で生きている人種には
棲みにくい世界がWEBデザインの世界かも知れない。

デザイナーは芸術家ではないので、ある程度商業的な制約の中で
クリエイティブな仕事をしないといけないとは思うけど、WEBの世界は
なんだか世知辛いイメージが強いです。はい。

印刷データ入稿

ここのところ紙媒体(チラシ、リーフレット)のデザインワークを
多く手がけている。
久しぶりにアドビのPhotoshopやIllustratorを使っての作業を
こなしているが、しばらくやっていないと結構忘れてること多いなぁ(笑)。
意外と時間がかかって苦戦中、といった状況。

しかし、ここのところの印刷料金の安さはどうだろう。
「えーっ!」というような値段で発注できてしまうんだけど、
ホントに印刷業界って、昔(10年くらい前)もそんなに
おいしい業界ではなかったけど、ここのところは
「これはイジメか?」(笑)と思うくらいに何だか
随分たたかれている業界だなぁ、という印象が強い。

そもそも、どうしてデザイナー仕事をまた手がけて
いるのかと言うと、これも印刷屋さんが破格の料金を
出すからだと思うけど、デザイン費込みでこのくらいの金額…
みたいな激安相場観が定着してて、それ以上の予算を出して
例えばしっかりしたデザイン事務所をかませてクオリティの高い
販促ツールを製作する、という意識が周りからなくなっているから。
デザイン費込みで受注してくれるところへ何度か発注をしているけど、
やっぱりそこはそれ…という感じで中々満足のいくモノにならない。
というところで、「じゃぁ、自分でやっちゃえ」みたいなノリで手がけている。

でも、費用対効果を考えるといつまでもデザイナー業務をやっている
訳には行かなくて、ある程度ディレクションを明確に伝えられる程度に
いくつか作ったら、後は若手の優秀なデザイナーさんへバトンを
渡して、もっとプロジェクト全体のプロデュース的な業務へ自分自身を
シフトさせていかないと、時給換算で割に合わない高額な
デザイナーさんになってしまう(笑)。
元々デザインワークはキライではないので、楽しんでやってるけど、
「早く次のステップへ」と気ばかりが焦っている今日この頃。

でも、印刷データの入稿なんかも昔に比べたら雲泥の差で
楽チンになったもんだ。
ネット経由でサーバへ上げて、印刷屋さんにダウンロードして
もらうだけでOKなんて、一昔前のナローバンド時代には
とうてい考えられない手軽さ。

MOに落とし込んで印刷屋さんまでバイク便飛ばして…
って時代が懐かしいなぁ。

テレビの未来

1月19日のエントリーで触れたネット動画→TVについて

CNETでも識者による対談イベントの模様が伝えられている。

「久夛良木健氏と麻倉怜士氏が描く、テレビの未来とは」より

間違いなくTVは「ブラウザ」になる日が来るんだろう。
ここで展開されている議論の内容は全然SFでも何でもなく
そう遠くない未来に十分に実現可能な内容だ。

文化としてのTVという位置づけで見ると、その可能性の
大きさにワクワクするものを感じるけど、元々広告の世界を
かじってきている人間としては今の巨大なTV広告の予算パイを
次はどこの会社がどんな新しい手法でもって切り崩しにかかるのか、
そっちの方が興味津々。

この手の世界は進歩が早いだけに、あれよあれよという間に
既成概念を大きく打ち破る仕組みや収益のスキームなんかが
出てくるようになると思う。
既成の仕組みにあぐらをかいてきたTV局や新聞社といった
ところがどんな手を打ってくるのか、というかこのままだと
間違いなく尻すぼみの「過去のメディア」になること必須なので
かなり危機感もって手を打たないとまずいことになると思うよ。
ほんとに。