峰大介リサイタル2011~セカンド・ステージ~

4月16日(土)サンケイホールブリーゼで行われた峰大介さんの恒例のリサイタル。
サンケイホールブリーゼに場所と季節を移されて、もう3年にもなるんだ…。

会場前の表示

今年も「なにわ芸術祭」参加作品として開催されたリサイタルは、
峰大介さんの十八番のひとつ「大根役者」で幕開け。

休憩を挟む2部構成だったんだけど、1部でとても印象に残ったのが終盤の2曲。
体調を崩されて2年ほど中断されていたこの恒例のリサイタルを、
一昨年再開された時に峰大介さん作詞作曲のオリジナル曲として発表されて、
昨年のリサイタルではオープニングを飾った曲、「桜 SA・KU・RA」が、
イントロからのアレンジを大きく変えて、スケールの大きな曲に生まれ変わっていた。
春の声に深い眠りから覚め、さあ行こう歩いて行こうこの道を…という
ご自身の復活を深く印象付ける意味合いの歌詞で、元々メッセージ色の強い、
力のある佳曲なんだけど、今回はそれに凄みすら加わったようでさらに印象深かった。
そのまま峰大介さんの訳詞による『荘厳』な「愛の讃歌」で一部が終了。素晴らしい。

2部はスタートから峰大介さん作詞作曲の作品が3曲並ぶ。そしてその3曲目が
今年のリサイタル用に用意された新曲「セカンド・ステージ」。
珍しいブギー調のアップテンポな曲は、峰大介さんご自身も含めた同年代の方々への
エールソングですよね。きっと。
2部終盤「おさん」のときにちょっとしたアクシデントはあったんだけど、
「ソレアード」「今、喝采の中で」と続く磐石のエンディングでプログラム終了。

最後はアンコールの「オー・シャンゼリゼ」でいつものようにステージから
降りられて会場内へ。
今年は握手を求める方が例年より多かったのか、♪オー・シャンゼリゼ~の
サビのリフレインがずいぶんと長かったように感じた(笑)。

いつもならこれで終演、となるんだけど、未曽有の大災害「3.11」へ向けて
阪神淡路大震災の時に作詞作曲された「ボンジュール お元気ですか」を
ピアノの引き語りで「心を込めて歌います」のMCとともに披露された。
「たとえ大地が叫んでも 何も怖くない」
「力を合わあせて 心を合わせて」
と、阪神淡路大震災後の復興エールソングがそのまま今回の大災害に重なる。
以前はリフの部分を「ラララ~ラ」とボーカリーズで歌われていたように
思ってたんだけど(私の記憶違いならスミマセン!)今回はピアノだけが
合間合間でリフレインを繰り返していた。
そのキレイなピアノのリフレインが力強い歌詞と対になって、
いつまでもいつまでも心に残ってとても印象深いエンディングだったなぁ…。

今回も素晴らしいリサイタル、ありがとうございました。

そして会場内で販売されていたのがこのライブベストアルバム。

ライブアルバムはかわいいサイン色紙付き

売上の一部を被災地へ寄付されるとのこと…。しっかり購入いたしました。
「桜 SA・KU・RA」でスタートするこのアルバムは昨年、一昨年の
サンケイホールブリーゼでのリサイタルからの生音源ダイジェストベスト。

7階ホール入口の表示
今年のプログラム
新曲「セカンド・ステージ」

■峰大介さん関連のエントリー

昨年のリサイタル後のエントリー「峰大介さんのリサイタル

一昨年のリサイタル後のエントリー「シャンソン

関西シャンソン界の重鎮|峰大介さん

峰大介さんのクリスマスディナーショー

峰大介さんのクリスマスディナーショー

12月25日の土曜日、いつものご縁で守口ロイヤルパインズホテルで
開催された「峰大介クリスマスディナーショー」へお邪魔しました。

「いつものご縁」については過去に何度かエントリーしているので
リンクはっときます。

峰大介さんのリサイタル

関西シャンソン界の重鎮|峰大介さん

シャンソン

午後7時スタートだったんだけど、仕事の都合で7時半過ぎに到着。
宴会場前のディナーショー受付には、例によって見知った顔が
並んでいて懐かしかったなぁ~(笑)。
ホテルの重富支配人に「老けたなぁ~」なんて言われたけど、
いえいえ…失礼ですがどっちが?ってな感じで過ぎた年月を感じる(爆)。

ま、そんな余談はさておいて、いそいそと皆さんがお食事中の
ディナー会場へ。

テーブルをご一緒させていただいたのは、いつもとてもお世話に
なっている方々と、峰大介さんのお姉さま。
ごあいさつもそこそこに席についたときには、皆さんそろそろ
口直しのソルベをお召し上がりになろうかと言うタイミングなので
ちょっと飛ばして追いつかないと!

総料理長浦野さん渾身のフルコース。前菜からエビ、カニ、ホタテの
カクテルソース添えが目にも鮮やか!

立派なショープレートが一段ときれいな盛りつけを浮き上がらせる。

スープは濃厚オマール海老。魚料理は赤座海老。エビ、エビ、エビ(笑)。
さすがは海老使い(?!)の浦野さんですなぁ。
で、ここでソルベ。皆さんはメインの肉料理をゆっくりと召し上がっていらっしゃる間に、
フルスピードで追いつきましたです(笑)。

お肉は定番の牛フィレ肉のステーキ。ソースが絶品でパンでキレイに
最後の最後までいただきましたです。そのあと、デザート・コーヒー。
さすがです。浦野さんの料理はホントお世辞抜きでいつも美味しい。
他のホテルのディナーショーも何回か行くけど、俗に超一流ホテルと言われるホテルでも、
こと宴会場の料理はそれほど質が高くないのが普通。ところが浦野さんの
宴会コース料理のクオリティはいつも本当に高いと思う。もちろんブッフェも美味しいんだけどね。

ところで、ショーのあとで料理長や副支配人にもお話したんだけど、
魚/肉のフルコースで1時間の食事時間はチャレンジャーな企画だなぁ(笑)。
ご出席されている方々の年齢なんかを考慮しても、やっぱりフルコースで実施するなら
食事時間は1時間半は欲しいところ。やはり食事が遅れてショースタートは当初予定の
10分押しになった。今回はワンステージだからそのへんも計算に入れて遅れる事も
想定内の企画だったんだと思うけど、2ステージだったら大変だっただろうな…。
なんて余計なことなどちらちら考えてると、ショータイムスタートでやんす。

今回はいつも縦使いの細長い宴会場を横に使って、センターにステージが
組んである変則スタイル。バンドの編成が、ピアノとキーボード、チェロと
シンプルなため、大きなステージが要らないんだね。
「ホワイト・クリスマス」で幕を開けたショー。前奏が始まって、
「ん?なんかサウンドが想像していたよりも小さめだぞ…。」が第一印象。
で、峰大介さんが会場後方客席側の扉から歌とともにご登場。
「あれ?ヴォーカルのサウンドバランスは想像していたボリュームだ…。」
歌が全面に出てて、峰大介さんのショーとしてはOKなレベルだけど、
出だし2フレーズ目くらいで少し声のトーンを落とされたように感じて
モニターのない客席からの入りは歌いにくいんでは…とちょっと心配。
実は終演後の打ち上げをご一緒させていただいた際に、峰さんご本人も
歌いにくかったとおっしゃってらして、特に今回はバンド編成にも
リズム楽器がないためにリズムが合っているのか不安だったとのこと。
うーむ演出上は客席からの入りは良いんだけど、なかなか難しいもんだなぁ。

しかしそこはそれ、さすがの峰大介さん。出だしこそ少し心配したけれど
以降は素晴らしいショータイムを満喫させていただきました。
バンドがシンプルで歌が前面に出てくるので、この夜の「枯葉」は圧巻。
そして峰大介さんの十八番のひとつ「パリの理髪師」も秀逸で、いつもの
カルメンの闘牛士の挿入部分はまさに「ブラボー」。

さらにとても印象的だったのは「愛の讃歌」のアレンジメント。
ふつう「愛の讃歌」と言えば「あなたの燃える手で~」が有名な歌詞だけど、
峰大介さんは原詩により近いイメージでご自身で訳詞をされた
「空が、空がさけて~」の歌詞で歌われる。この夜のキーボードアレンジが
パイプオルガンのゴスペル調イントロ、歌い出しになっていてびっくりした。
元々の有名な「あなたの燃える手で~」ではちょっと合わないだろう
壮厳な雰囲気で始まった「愛の讃歌」は峰大介さんの訳詞にぴったりだった。

へぇ~って感じたのはキーボードって使い方で何でもできるんだってこと。
ウッドベースのびぃんびぃんって音が鳴ってるから、最初はベースも
いるのかと思わされたり、峰大介さんの今年のオリジナル曲「友よ」のときには
キレイなアコースティックギターのアルペジオを聞かせてくれたりと
ギタリストもベーシストも要らないじゃんってくらい良い音させていた。
MacのGarageBandを使っていても最近のデジタルサウンドの高品質は
分かっていたつもりだったんだけど、ライブで聴くと改めてスゴイです。

今回、ホテル側の趣向で、ステージを変則的に使った両サイド、長い壁面が
続く面に大きなスクリーンをはって、峰大介さんを大きくモニター出ししていた。
多少遠めの席からでも、歌われている表情などがはっきりと見ることが
できたので良かったと思いますです。
しかし最近のプロジェクターは高性能ですなぁ。照明の加減で会場内が結構な
明るさになってもはっきりくっきりと投影されていてびっくりでした。

最後のアンコールはクリスマスらしく「きよしこの夜」で。
会場内をゆっくりと歩きながらお客様に順番にマイクを向けながら
全員で合唱してのなごやかな峰大介さんのショーらしいエンディング。
ところでびっくりしたのは、マイクを向けられたお客さんが全員歌がうまいこと。
ちょっとうまいとかじゃなく、本格的にうまい方がほとんどだったので
妙なところで関心してしまいましたです。
やっぱりシャンソン教室の生徒さんなんかが多いからなんだろうか…。
我々がカラオケでべたっとポップスなんかを歌うのとは雲泥の差で
みなさんクラシック調のしっかりとおなかから響く美声でびっくり。

バックの構成がシンプルな分、しっかりと歌が客席に届いてくるようで、
どの曲も聴き応え充分で満足度も高くクオリティの高いショーでしたです。
途中「オー・シャンゼリゼ」での恒例のプレゼントコーナーがあったり、
珍しくインストゥルメンタルの曲があったりと楽しませていただきました。

そしてショーアフターは恒例の打ち上げにご招待いただいて、気が付けば
深夜遅くまで楽しい時間をご一緒させていただきました。
毎度のことながら今回も改めて言わせていただきます。皆さんお若い!
実家の母親も年の割には結構元気でチャキチャキやってる方だと思うんだけど、
打ち上げでご一緒させていただいたいつもの皆様はもっと元気。ホンっとお元気。
もちろん峰大介さんもとてもお元気そうで何よりでしたです。

守口のホテルは、その昔そこがプリンスホテルという名前の頃、
平成元年から峰大介さんには色んなイベントを実施していただいてて
かれこれ20年にもなるんだなぁ~。そのうちのほんの何年かをお手伝いさせて
いただいていたわけなんだけど、20年と聞くと感慨深いものがありますねぇ。
また次回、峰大介さんを始め皆様にお会いできる時を楽しみにしています。
これも毎度言い尽くした感がありますが「ありがとうございました」。
ホントにホントにありがたいことだと思ってますです。

#今回は写真を撮り忘れちゃったので、その分印象に残ったことを残さずテキストで
#だらだらと思い出すままに書き綴ったエントリーでした。
#乱文ご容赦くださいませ。

※ホテルスタッフの皆さん、お世話になりました。一部パブリックな役職の方のみ実名で失礼いたします。

峰大介さんのリサイタル

昨日、4月24日に大阪サンケイホールブリーゼで行われた36回目のリサイタル。

峰大介リサイタル2010
峰大介リサイタル2010

今年は、「第47回なにわ芸術祭」参加ということで、プログラムには
橋下知事や平松市長のメッセージも。

橋下知事、平松市長ほかのメッセージと峰さんのごあいさつ
橋下知事、平松市長ほかのメッセージと峰さんのごあいさつ

ご挨拶内容は、プログラムをお持ちの方々のみぞ知る、ということで
ぼかしてますです。はい(笑)。

今回も、昨年同様いつもと違ってギターの替わりにチェロが入ったバンド構成で
演奏に奥行と上品さがあって良かったなぁ。
キーボード&アコーディオンの土井淳さんがとっても良いアクセントになっていて、
ミュージシャンの皆さんも峰さんの歌をしっかりとバックアップされてた。

昨年のリサイタルで発表されたオリジナル曲「桜SA・KU・EA」で幕を開けた
今年のリサイタルは、いつもながらのビロードの声で終始圧巻って感じです。
個人的には、セット3曲目の「ブルージーンと皮ジャンパー」だけ、
ギターが入ったアレンジを聴いてみたかったなぁ…って感じだったけど、
今年の新曲「友よ」も峰さんの曲らしくいつまでも耳に残るメロディーラインで
覚えやすい佳曲だし、おなじみのシャンソンや、峰さんといえばこれ!という曲も
しっかり押さえられていてあっという間に時間が過ぎ去った感じ。

最後のアンコール曲で、ステージから客席へ降りられてゆっくりと客席をまわられ、
ひとりひとりのお客様と丁寧に握手をされる姿は、峰さんのお人柄がにじみ出て、
こちらも自然にほっこりにっこりしてしまう、いつ見てもホント良い光景。

前半のMCのときに少し声がかすれていらっしゃるように聞こえたので
ちょっと心配だったんだけど、終演後にご本人に伺うと、声の調子は普段どおりとのこと。
歌の合間のMCはよく声がかすれるんだと伺って一安心しましたです。

今回私ははじめて聞かせていただいたオリジナル曲「別れの電話」が良かったなぁ。
確か(間違ってたらスミマセン!)19年前に作られた曲だとMCでおっしゃっていたので
今の私くらいの年代の頃に作られたんだぁ~って思いながら聴かせていただきました。
代表曲の「恋の糸車」や「おさん」のようには無理かもしれないけど、この曲ももっと
たくさん歌っていただきたいです。はい。

昨夜もいつもいつもの上質の時間を過ごさせていただきました。
今年もまだ何度か聴かせていただく機会があるのかな。楽しみ。
いつまでもお元気で、変わらぬ声で歌い続けてください。

ありがとうございました。

プログラム背表紙です
プログラム背表紙です

[去年のリサイタルのエントリー]
シャンソン

[峰大介さん関係のエントリー]
関西シャンソン界の重鎮|峰大介さん