「Thunderbird」を使ったメール環境構築

なんだかたいそうなタイトルのエントリーになったけど(笑)、
要するに今回構築した環境のおはなし。

これまでは常に持ち歩いていたノートPCでメールの一括送受信をしていたので
バックアップをとる以外に同期を取ったり、という必要性がなかったんだけど、
今回そのノートPCが昇天めされたので、自宅と事務所にあるデスクトップで
メールデータの同期を取る環境構築が必要になった。

「Thunderbird」はG-mailとの相性もすごく良いので、
いろいろ同期を取る方法を調べてみるとG-mailへの転送なんかをうまく使って
WEB上で2台のPCでのデータ同期を取る方法なんかがたくさん紹介されていた。

でも、個人的に管理するアカウントが多いのと、それぞれフィルタリングの
設定をかなり使いたおしていることもあって、G-mailを経由させるとなんだか
「ちょっとめんどっちいなぁ…」って感じてて、他に何か良い方法がないものか
と思案していたのです。

そしてたどり着いたのが「ThunderbirdPortable」。

「portableapps.com」プロジェクトが提供してくれているアプリケーションで、
さすがオープンソースの「Mozilla」のメーラーは便利だなぁ~という感じだけど、
USBメモリーにメーラーをメールデータも含めてぜ~んぶぶっこんでしまう
便利なアプリケーション。

↓ここから「日本語」を選択すると日本語化されたアプリがダウンロードできます。

Thunderbird Portable(サンダーバード ポータブル)

実は最初にメーラーを「Thunderbird」に乗り換えようって思ったときにも、
このポータブルを使おうかどうか迷ってた。
だって、同期を取らなきゃいけない環境構築においてUSBメモリー1本でそれが
実現できるんだったらこんな簡単なことはないもんね。
ところが懸念材料がひとつあって、USB経由で立ち上げるので動作が重い
(特にメールデータが数GBもある私の環境の場合は…)と思って敬遠してたんですぅ。

それでまぁ、WEB経由での同期を取る方法やらなんやらとごちゃごちゃ調べて
みていたというワケなんだけど、結局しっくりくる方法がなくて、最後に
もう一度「ThunderbirdPortable」に戻ってきた、という感じですな。

多少の重さは目を瞑って、簡単に同期とバックアップが取れるメリットを
取ろう、と決意をして「ThunderbirdPortable」を使い始めてみたんだけど、
これがどうして、予想していたよりもさらにめちゃくちゃ動作が重い…(笑)。

使っているとどんどんフラストレーションが溜まってきて、
「もう、あかん。こんなんよう使わん!」と半分キレかかっていたときに
ふと「なんでUSBメモリー上で動かさなあかんの?」という
まぁちょっと考えたらわかるやろ~というレベルなんですが(笑)
ひらめきを得たわけです。
その時は「めっちゃ頭良い~、すごいことに気付いた~」とひとりで
ニタニタしながら早速USBメモリーの内容をそのままデスクトップ上に
「mail」と名付けたフォルダを作って全部コピペ。
デスクトップの「mail」フォルダから「ThunderbirdPortable」を立ち上げると…
まぁ当たり前ですがキビキビと機敏なメーラーに早変わりしたんですねぇ~(笑)。

ここまでできたらあとはお得意のバックアップツールを使って
デスクトップとUSBメモリ内を差分データでミラーリングしてやれば
いつでも簡単に同期が取れる、というわけで今や快適に利用していますです。

ミラーリングにはMercuryさんの「ディスクミラーリングツール」を愛用させて
いただいております。差分データだけでミラーリングしてくれるので、
数GBのデータがあっても、最初の一回目だけ多少時間がかかるんだけど、
以降はめちゃ短時間で作業完了してくれます。
ディスクミラーリングツール

これで、会社のデスクトップにも「mail」フォルダを、
そして、自宅のデスクトップにも「mail」フォルダを作成して、
USBメモリを介在させてミラーリングで同期を取っているわけです。

USBメモリはフラッシュメモリなので、ちょっとしたことが原因で
データが完全にクラッシュしてしまう危険性があるのでバックアップは必須。
でも、上記の環境で自宅と事務所と常に同期させておけば、同期作業が
自然と2重のバックアップ作業にもなっているわけで一石二鳥なんですよね。

今はこのUSBメモリに「portableapps.com」の「Firefox Portable Edition」も
一緒にぶちこんであって、「Firefox」のアドオン「Xmarks」でもって
ブラウザ環境も同期させて持ち運んでいるので、PCさえあればどこででも
メールとブラウザの環境が復元できる状態。これ、密かにめちゃ便利です。
「Firefox Portable Edition」

「Xmarks」

その他の作成データはまた別のUSBメモリに全部ほり込んであるので、
以前は1.2kgほどのノートPCを持ち運んでいたものが、わずか数十グラムの
USBメモリ2本だけで済んでいるのも超ラクチンです。

まぁこれもすべてオープンソースの「Mozilla」さんと、
それに付随して便利なアプリケーションの数々を開発してくださる皆さん、
そしてUSBメモリーの劇的な低価格化があってこそですなぁ。

ホントに助かってます。誰にお礼を言っていいのかよくわかりませんが(笑)

ありがとうございます!

「Thunderbird 3」結構良いです

以前にもエントリーした、「Mozilla」のメーラー「Thunderbird」。
検索機能が飛躍的に進歩した新バージョン「3」がリリースされたら
「Outlook Express」から乗り換えようか…って思ってたんだけど、
今回のPCトラブルを機に完全に乗り換えました。

「Raindrop」との統合も視野に入れての新バージョンとの触れ込みだったので
これからが楽しみではあるんだけど、まずは今現状使ってみての感想です。

率直な感想。「なんでもっと早く乗り換えなかったんだろう…」(笑)。

極めて快適。動作もOEに比較すると雲泥の差で機敏に動いてくれるし、
最初はちょっととまどったフィルタリング設定も、慣れてしまえば
OEよりよほど理にかなったフィルタリング設定ができて便利便利。

個人的にも多数のメールアカウントを管理している(12個くらい)ので、
アカウントごとに細かな設定ができる「Thunderbird」の仕様がとても
ぴったりフィットです。

自慢の検索機能はまだ本格的に使う機会がないんだけど、
ちょろっと使ってみた限りでは、うん、さすがに自慢するだけあって
かなり早いなぁ、という印象でこれまた快適快適。

うーむ、いままでのOEってメーラーはいったいなんだったんだろう?
なんだか長らく惰性で使い続けていたことを強烈に後悔している
今日この頃…という感じです。はい。

先日のPCトラブルで、メール環境を大きく改善する必要があって、
自宅と事務所のデスクトップでうまく同期を取れる環境構築が
必要だったんだけど、それも「Thunderbird」ならではの使い方で
ほぼ理想に近い形で実現できましたです。
これはちょっと普通に「Thunderbird」を使う方法とは異なるので
また別に構築環境の忘備録エントリーをしておこうと考え中。

いやー、ほんと快適です。「Thunderbird 3」。

[以前のエントリー]
「Mozilla」のメーラー「Thunderbird」の新バージョン

「Raindrop」って、なんだか楽しみ

謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。
年末年始休暇中なので、本来なら元日にこのエントリーをしようと思ってたんだけど、
ぐーたら寝正月を決め込んでたら、なかなかブログすら更新できないくらいナマケモノに
なっている自分がいて今日までだらだらと延びちゃった。

年末はかなりバタバタしていて、気がついたら大晦日だった、みたいな感じで
年が明けてから昨日まではほとんど家の中で朝から晩まで飲み続けぇ~の、食べ続けぇ~の、トツギーノ状態。

年末にはいろいろな出会いや懐かしい人達との集まりなんかも多かったので、
気が向いたらまたエントリーして残しておきたいな、なんて思っている。(気がむくんだかどうなんだか)
明日からまた仕事がスタートするので、今日までは昨日の続きで存分にぐうたらして過ごそう。

お陰さまでPC環境もデスクトップ同士で何とか簡単に自宅⇔事務所の同期が取れそうな段取りも
整ったし、気持ちも新たに仕事に取り掛かれる準備だけは(飲みながら)完了させておいた。

それでは、またぐうたらに戻ります(笑)。本年もどうぞよろしくお願いいたします。