「Mozilla」のメーラー「Thunderbird」の新バージョン

“雷鳥”は三度飛ぶ–Thunderbird 3、11月中旬にリリース

11月中旬にリリースされるらしい。
個人的にはこれまでの「流れ」で「Outlook Express」を使い続けている。
「Thunderbird」も特定のメールアカウントで一時期使っていたことが
あるんだけど、特にメーラーに関してはこれまでどちらが特に優れている、
というところまで実感することはあまりなくて、ゆえに最初に使い出した
「Outlook Express」を今も使い続けている…というのが正直なところ。

まぁ、あと理由としては一時期WEBサービスを提供するITベンチャーの
役員をしていた時期があって、WEBサービスのサポートも担当していたので
ユーザーさんとPCの環境を合わせておく、ということもあったりします。

最近はVistaになって「Windows Mail」とかになっているんですかね。
ずーっとXP使いなので、たまにクライアントさん先などでVistaを使われて
いるときに「Windows Mail」に出くわすことがあります(笑)。
使ってみた感じは「ほぼ、Outlook Express」という印象でした。

で、その「Outlook Express」を使っていてこれまでに不便を感じたこと。
当時は受信トレイ内に、担当のWEBサイトやドメイン別でそれぞれに作っていた
複数メールアカウントごとでフォルダをどんどん作って仕分けをしていたんだけど、
それでも受信メール数がフォルダによっては2万件超えとかの数になって、
いわゆる「OEの限界」とされる1フォルダあたり2GB以上のデータが格納できない、
という状況に何度か遭遇したときに「どーしよーかなー、面倒っちいなぁ。」と
感じたことや、検索をかけた際に1万件とか2万件のメールからだとそれ相応に
時間がかかって検索している間にコーヒー1杯飲み終えるくらい待たされたり・・・
ということくらいでしょうか(笑)。

今はそんなにヘビーにメールを使う仕事でもないし、サポート業務なんかも
ほとんどない状況なので、正直「不便」とか「困った」と感じるケースはあまりない。
それでも今回の新しくリリースされる「Thunderbird」はなんだかとっても魅力的だなぁ。
検索機能が強烈にバージョンアップする、というのはこれまで随分待たされた記憶しか
ないので(笑)一度使ってみたい気がする。

ということで、現状はユーザーさんのサポートもなく、純粋に自分の都合だけで
メーラーを使うことができるので「Outlook Express」を使い続ける理由もない。
今回の「Thunderbird 3」リリースをきっかけに、ブラウザに次いでメーラーも
「Mozilla」に乗り換えてみようかと思案中であります。

この「Thunderbird 3」は、先日エントリーした「Raindrop」との統合も視野に
入れているらしいので、尚のこと使ってみておこうかなぁと思うんだよねぇ。

[以前のエントリー]
「Raindrop」って、なんだか楽しみ

また実際に使い出してからの感じなんかも機会があればエントリーできればと思います。

「Raindrop」って、なんだか楽しみ

今やIEを追い落とす勢いのブラウザソフト「Firefox」やメールソフト「Thunderbird」などを
開発している「Mozilla」がメールもtwitterも何もかも、インターネット上のコミュニケーションを
ひとつのインターフェースで追いかけることができるようになるソフトの開発に取り組んでいる、
というリリースを見つけた。

モジラ、各種メッセージを一元的に受信する「Raindrop」を開発へ

これ、すごく楽しみですね。
確かに今でもあっちこっちと追いかけておきたいTLが散らばっている感が強くて、ネットに
つながっているとなんだか若干の疲労感を感じるようなときがある。
奇しくも2007年に「Mozilla」のお偉いさんがインタビューで話していた内容が載っているんだけど

David Ascher氏
人々は、ますます多くのコミュニケーションのチャンネルに登録するようになる。もし6つの異なる受信箱をチェックし、さまざまなシステムを行き来して検索しなければならないなら、何が起きているかを常に把握しておくことは困難になる

2年も経たずに、シリコンバレーなんかで暮らす電脳サイバー人間達(笑)の集団だけでなく、
日本という国で暮らすいわゆるフツーの私のような人間の世界にもそんな空気が漂ってきている。

前に非同期であるメールと、昨今人気のリアルタイムコミュニケーションツールである
Twitterなどの比較、というか今後のインターネットのコミュニケーションの主役はどうなる?
というニュースに関するエントリーをしたんだけど、

[以前のエントリー]
メールはしばらく生き残る…と思う。

今回のニュースのように全部をひとつのインターフェースで追っかけることができて、
しかもその中から重要なメッセージやパーソナルなメッセージを「賢く」見分ける
能力を備えたソフトなんかが登場したら、「メールは生き残る」だとか、
「今後のコミュニケーションの主役はリアルタイム性のソーシャルメディアだ」
みたいな分け方自体があまり意味がなくなって、それはさぞかし便利になりそう。
この「賢く見分ける」機能がどこまで実用レベルで実装されるのかが大きなカギですな。

しかし、世の中ってうまくできているというか、あったら良いな、と思う前に
こんな風に便利な仕組みを作り出してくださるおエライ方々がいらっしゃる。
我々凡人は便利さに慣れてしまって、どんどん「アホ」になって行きそうだなぁ(笑)。