快進撃を続けるFirefox

モジラ:「Firefoxブラウザ利用者が8週間で増加」–月間3000万人のユーザーを獲得

まぁ、今回のリリースはモジラ側からの発表なので少し割り引いて見たとしても
それでもやっぱり勢いは止まらない感じですなぁ。

やはりオープンソースというのが最大の強みで、最近だとネット上の話題を独占している感のある
Twitterにしても、Firefoxの場合には様々に対応したアドオンが次から次へとリリースされてくる。
これだけ柔軟で自分好みなブラウザへのカスタマイズが容易なら、やっぱり一度使い出すと
他のブラウザはなかなか使う気にはなりませんよねぇ。正直なところ。

欧州の17カ国において、Firefoxは最も利用されるブラウザになった、とNitot氏は述べた。そして、Firefoxは特に東欧で人気が高い。ポーランドのウェブ分析企業であるGemius Ramkingは、同地域のブラウザランキングチャートにおいて、一貫してFirefoxを首位と評価している。例えば、Firefoxのポーランドにおける市場シェアは48%を超えている。
Firefoxは西欧でも人気が高く、特にプライバシーが重視されるドイツにはユーザーが多い、とNitot氏は付け加えた。

日本やアジア圏でも、ブラウザのヘビーユーザー層だけを見ると、きっと相当なシェアじゃないのかな。
これまでにも何度か同じようなエントリーをしているけど、今後もしばらくはFirefoxが快進撃を続けるでしょう。
きっと。

[過去のエントリー]

ヒートアップするブラウザの覇権争い

ますます加熱するブラウザ市場

「Firefox」アップデート

「Raindrop」って、なんだか楽しみ

今やIEを追い落とす勢いのブラウザソフト「Firefox」やメールソフト「Thunderbird」などを
開発している「Mozilla」がメールもtwitterも何もかも、インターネット上のコミュニケーションを
ひとつのインターフェースで追いかけることができるようになるソフトの開発に取り組んでいる、
というリリースを見つけた。

モジラ、各種メッセージを一元的に受信する「Raindrop」を開発へ

これ、すごく楽しみですね。
確かに今でもあっちこっちと追いかけておきたいTLが散らばっている感が強くて、ネットに
つながっているとなんだか若干の疲労感を感じるようなときがある。
奇しくも2007年に「Mozilla」のお偉いさんがインタビューで話していた内容が載っているんだけど

David Ascher氏
人々は、ますます多くのコミュニケーションのチャンネルに登録するようになる。もし6つの異なる受信箱をチェックし、さまざまなシステムを行き来して検索しなければならないなら、何が起きているかを常に把握しておくことは困難になる

2年も経たずに、シリコンバレーなんかで暮らす電脳サイバー人間達(笑)の集団だけでなく、
日本という国で暮らすいわゆるフツーの私のような人間の世界にもそんな空気が漂ってきている。

前に非同期であるメールと、昨今人気のリアルタイムコミュニケーションツールである
Twitterなどの比較、というか今後のインターネットのコミュニケーションの主役はどうなる?
というニュースに関するエントリーをしたんだけど、

[以前のエントリー]
メールはしばらく生き残る…と思う。

今回のニュースのように全部をひとつのインターフェースで追っかけることができて、
しかもその中から重要なメッセージやパーソナルなメッセージを「賢く」見分ける
能力を備えたソフトなんかが登場したら、「メールは生き残る」だとか、
「今後のコミュニケーションの主役はリアルタイム性のソーシャルメディアだ」
みたいな分け方自体があまり意味がなくなって、それはさぞかし便利になりそう。
この「賢く見分ける」機能がどこまで実用レベルで実装されるのかが大きなカギですな。

しかし、世の中ってうまくできているというか、あったら良いな、と思う前に
こんな風に便利な仕組みを作り出してくださるおエライ方々がいらっしゃる。
我々凡人は便利さに慣れてしまって、どんどん「アホ」になって行きそうだなぁ(笑)。

ヒートアップするブラウザの覇権争い

9月のブラウザ市場、「IE」競合4製品がシェア増加

相変わらずIEは苦戦を続けていて、他のブラウザがじわりじわりとシェアを
拡大している。IEも8.0をリリースして巻き返しを図っているようで、8.0自体は
シェアが伸びているとのことだけど、未だ主力は6.0でじりじりと後退中。

まぁ、元来Windows系のPCはOSと一緒にIEの6.0なり7.0がバンドルされている
わけだから、積極的に「ブラウザ環境を何とかしたい!」と思うユーザーが
IE6.0、7.0からどのブラウザに乗り換えるか、という観点でこの覇権争いを
見るべきなんだろうと思う。
だって、「IEのシェアは依然65%」って言ったってそれはそれ、会社等のPCで
勝手にブラウザを変えることができずにイヤだけど使い続けているとか、
またはさほどWEBブラウジングをする機会がないユーザーで、乗り換えるのが
面倒だからそのままバンドルされてるブラウザを使っている・・・なんてケースを
考えるとIEのシェア65%はそのままブラウザの支持65%とはならない理屈。

そういう観点から見ると、やっぱりFirefoxの伸びはすごいなぁと思う。

以前から注目しているブラウザ争いだけど、しばらくはこの状態でFirefoxを
はじめとする勢力がIEのシェア(というか支持)をじわじわ侵食していく
という構図が続きそうな感じですなぁ。