藤代裕之氏の「ネット広告の一本足打法では生き残れない」
ネットの中で完結する、広告費で運営される無料サービスモデルは
かなり厳しい。
古くはその典型的なモデルのひとつだった「ポイントサービス」。
今でも生き残っているサービスサイトはいくつかあるが、
栄枯盛衰、従来のように純粋に広告費だけでサービス提供を
継続できているところは存在するのだろうか。
この手のサービスは基本的に会員数およびアクション数が
右肩上がりで「伸び続ける」ことを前提に計画されている感が強いため、
会員数・アクション数が一旦失速すると、収益モデルのバランスが
急激に悪化する。
その後登場するSNS系のサービスサイトも、つい昨年までは
PC、モバイルともに元気の良い会社が踏ん張っていた感があるが
ここのところ急速に影が薄くなっているように感じる。
(実際、業績も株価も下降気味のよう。)
新しい「メディア」の登場でその可能性を様々に追い続けた
ネット黎明期→成長期の時代がいよいよ終わりになるのかな。
既存のメディアと違ってネットは横軸での比較がカンタンに
できてしまうので、結局ひとつのビジネスモデルで1番になった
ところだけが生き残っていくんだろう。
ある意味、最もシビアな世界だ。
ネットもメディアとして成熟度を増せば増すほど、やはり
EC系が堅実な安定成長分野になりそうな感じ。
結局は人と人が最終であり、「誰が誰に」という部分が一番強みになる。
まぁ、人の集団で形成されている社会なので当たり前と言えば
至極当たり前のことなんだけど(笑)。
ネットの広告宣伝費自体は制作費を別にした媒体費だけでも
雑誌広告をも抜いて、テレビ、新聞に次ぐ第3のメディアに
なるんだろうけど、その使われ方は大きく変わって行きそう。
そんな中で個人レベルで何か面白いことができないか。
従来ならうまく広告費を使った無料の各種サービスサイト運営企画が
一番の近道だったんだけど。
ECも含めて可能性はまだまだ眠っていそうなので、現在思案中・・・。